2013年4月26日金曜日

イリノイ大学のグループが開発を進めるナノポアセンシング技術

 Oxford Nanopore Technologiesは、今年1月8日に、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)、ブラウン大学、スタンフォード大学、ボストン大学、ケンブリッジ大学、サウザンプトン大学などの教育研究機関に対して、Oxford Nanopore Technologiesが保有するナノポアセンシング技術の特許実施権をライセンスすることを発表した。今回のGOクラブでは、これらの中で、UIUC・Bashir教授のグループが開発を進めるソリッドステート・ナノポアセンシング技術について紹介したい。

2013年4月9日火曜日

ヒト1細胞からの全ゲノムシーケンシングの新技術

 GOクラブでは、これまでに複数回に渡って「1細胞レベルでの全ゲノム解析の意義」を紹介した。ヒト1細胞からの全ゲノムシーケンシングも可能になったが、1細胞ゲノムシーケンシング法は、ゲノム全域に渡って不均一さが生じる点、決定された配列のカバー率が悪い点、そして配列決定エラー率も比較的大きい点などが問題であった。ハーバード大学のXie教授らは、これらの問題点を改善するために、1細胞からの全ゲノムDNAの増幅技術であるMALBAC法を開発し、昨年論文発表するとともに、今年のAdvances in Genome Biology and Technology Meetingでも発表を行った。今回のGOクラブでは、MALBAC法について紹介する。