今年6月26日付のGOクラブで1細胞解析の意義について紹介したが、Stanford大学のQuark教授らがマイクロ流路技術を用いてヒト精子を1細胞ずつ分離し、同一男性由来の計91個の精子の全ゲノム配列決定を行った研究成果が7月20日付のCell誌に発表された。今後もマイクロ流路技術を用いた単細胞分離とゲノム解析/RNA解析の研究報告が多くなるだろう。前回のGOクラブでは、1分子DNA解析に利用できるRainDance Technologies(RainDance社と略す)の新しいDigital PCR機器を紹介したが、今回のGOクラブでは、同じRainDanceが開発を進めている1細胞分離技術について紹介する。また、GigaGen, Inc.もMicrofluidics技術を用いた1細胞分離技術の開発を進めているので、GigaGenの取り込みについても紹介したい。